2014年4月17日木曜日

変更履歴に記録された変更箇所に下線を引くためのWordアドイン

概要

Wordの「変更履歴」機能を利用すると、追記した箇所には下線が、削除した部分には破線が引かれます。通常、これらの下線や破線は、変更履歴を反映させると無くなります。


人によっては、変更履歴を反映させても(変更履歴は削除したいけど)、下線や破線を実際に残したいという状況があるかと思います。

というわけで、これらの下線や破線を実際に残すためのマクロを含むアドインを作成しました。

実務的な利用場面としては、特許明細書の補正に係る手続補正書を作成する際に、「手作業で、追記箇所に下線を引きたくない!」という場合でしょうか。これについては後述しています。

動作条件

  • Microsoft Word 2007/ 2010/ 2013 を利用していること
    • 「オプション」の「マクロのセキュリティ」で、マクロを有効にしていること

配布先

GituhubのReleaseページにて公開しています。
ダウンロードは、この緑のボタンをクリック。
また、ソースコードもGithubにて公開しています。MITライセンスで公開していますので、改造や流用なども自由にどうぞ。

インストール方法

  1. Wordを起動中の場合、終了してください。
  2. ZIPファイル内の Setup_WordAddin.vbs をダブルクリックしてください。
    (→ フォルダが開きます。)
  3. 2.の手順で表示されたフォルダ内に、ZIPファイル内のAddDiffMark.dotmファイルをコピーしてください。
  4. Wordを起動してください。
    (→Wordの画面上部にある「アドイン」タブ内にボタンが追加されます)

アドインの仕様

本アドインには、手続補正書の形式に合わせ、国内用と海外用の2つのマクロが含まれています。
  • 「JP」ボタン (国内用マクロ)
    • 日本国内の手続補正書の仕様に合わせ、「追記箇所に下線を引く」のみ
    • 例外処理: 【墨付き括弧】 内の変更については、下線を引きません。(補正の際に、請求項番号が変わる場合を想定した仕様です。)
  • 「EN」ボタン (海外用マクロ)
    • アメリカなど海外の手続補正書の仕様に合わせ、「追記箇所に下線を引く」+「削除箇所に破線を引く」
    • JPのような例外処理は設けていません。
なお、上記2つのマクロは、いずれも実行すると、変更履歴は無くなります。
具体的には、

  • 変更履歴がOFFに切り替わるとともに
  • 「変更履歴の反映」が実行されます。

使用例

本マクロを用いた手続補正書の作成手順 (日本語特許明細書を対象とする場合)
  1. 【墨付き括弧】の雛形部分を作成します
  2. 補正前の原文を、適宜コピーして貼りつけます
  3. Wordの「変更履歴」をONにします。
  4. 補正箇所を書き換えます
  5. 本アドインの「JP」ボタンをクリックします

以上で概ね正しい手続き補正書が作成できます。

手前味噌ですが、【墨付き括弧】の雛形部分を半自動作成するアドインをVectorに公開しておりますので、よろしければ合わせてどうぞ。

開発時の参考資料など